これみよがし日記

感情の整理箱

愚痴を言う女 と それを聞く人

朝食を食べにカフェに入ってご飯を食べた。オフィス街ということもあり、周りはスーツでクールビズなお父様で賑わっていた。新聞読みながらコーヒーなんて優雅な朝ですね、なんて思いながら注文をする。私も優雅になりたかったから、カフェラテを頼んだ。カフェラテとはミルクでコーヒーを宥めてくれる出来るやつ。優等生。あとホットケーキも頼んだ。セットで頼んだからか、適当に選んでしまったせいで、顔くらいある馬鹿でかいカフェラテが来た。幸せ。カフェラテを頼んだ時が一番幸せのピークだと気づいたのは、もうちょっと後だったけど。

席に座って優雅な朝食をとっていると、斜め前から、甲高くも低くもない頭触る声が聞こえてきた。身を乗り出してよくよく聞いてみると、めちゃくちゃ悪口を言っているではないか。なんだろう、永遠にとまることのない悪口無限大、フォーエバーって感じで、どんどん出てくるわ出てくるわ。聞いてるお友達大変そうやな。久しぶりに人の悪口でコーヒー飲んでる人みた。2019年にもなったけど、まだ悪口言って盛り上がってるやつおるんやなぁって思った。10年前くらいに置いてきた感情がフラッシュバックした。でもよく考えてみたら、人の悪口言ってる時って他の人の声が聞こえなくなるくらいには自分の世界に入っているし、楽しいよね。わかる。わかるが、それを言っても何も変わらないのもわかる。そして、変わらないことに対してぐだぐだしているのもたのしい。怠惰がそのまま具現化されたようなもんだ。

結局、自分が変わらず楽したいという気持ちが人を黒くさせるんだろう。無料でもらえると聞けばみんな揃って食いつくし、自分がマイナスになることなんて誰もやりたくない。店内に響く心地の悪いbgmが社会そのまんまな気がして、見過ごすことができなかった。きっとあのおばさんも今が好きで、手軽に面白くなりたかったんだろうな。なんでも手に入るからこそもう汗を書いてなにかをすることもどんどん少なくなっていくんだろう。自分は汗を掻く側の人間でありたいな。