これみよがし日記

感情の整理箱

心も体も冷え切った梅雨

連日、雨ばかりでテンションがえらい下がっている。誰にも気づかれずに下がっているから、話しかけられたら、想像と違うテンションで返されて怪我をする。誰かが傷ついても、それを癒す余裕もなくてただぼーっと苦しんでいるところを、悲しんでいるところを見るしかない。コミュニケーション能力がないのでは?と言われてしまったら、黙るしかない。

最近、ものを作る時の出だしの1歩における「時間の長さ」について考えていた。頭の中にある構想や想像は、現実よりも色鮮やかで、誰よりも最高だという無敵感がある。その時点で満足してしまっていて、作った気になってしまう。手元には何もないのに。

いつだって頭の中の作品は完全無欠の大傑作だし、ずっとそこにあったら幸せなのかもしれない。でも、それは自分しか見えない秘密の部屋の作品であり、私たちには一切閲覧させてくれないのだ。こんなにすごいものを作りそうなんだ!と言われても、こちとら「へーそうなんだ」としか返すことができない。だって知らないから!形ないものに共感できるのは感情だけ。

そんなに言われるなら、じゃあ作りますよと現実に姿を表した時、私たちはもれなく絶望する。こんなじゃない、こんなはずじゃない。自分の実力と向き合うことができなくて、逃げてきただけだったみたい。辛いところから逃げて逃げて逃げてきた結果がこれだ。自分の目に触れられるようになってからがスタートだと気づくのにどれだけかかったのだろうか。構想なんて始まってもいない、ありふれた日常の景色。

言葉にしないと伝わらないように、作らねばわからない。アウトプットをすると不完全な物体が出来上がる。それをどうすればいいかな、ここを変えたら可愛くなるかななんて考えながらやっていく過程が「作成」だったんだよね。

私はまだ完全にものを作り切ったことがないかもしれないな。頭の中を捏ねくり回して、出来た先をまだ見ていない。そしてそこには終わりもないんだ。

なーんてことろ考えていたらもう朝の8時です。外に出れば雨、自分もブルー。明日は晴れるかな?