これみよがし日記

感情の整理箱

梅雨が開けなくて紫陽花見るしか

紫陽花ってどこに咲いているんだろう?私の生活圏には紫陽花は存在しなくて、梅雨の匂いを嗅いで、あの水彩絵の具で描いたような紫を思い出す。記憶というのは鮮烈で、ふとした瞬間にフラッシュバックすることがある。意図していなくても、引き戻されてしまう。ザラザラした写真がパッと目の前に現れて、紫陽花ってどこに咲いてるんだっけ?って奥底に眠っていた記憶が語りかける。無理。知らない。私の知らない街で紫陽花は元気に咲いているのだ。

あれは夏の手前くらいだったかな。葉っぱに止まっていた蝶々を捕まえたら、手に鱗粉がついて、一気に蝶々が嫌いになった。神秘的な模様といえば、そうかもしれないが私には呪文のような決まりの悪さを感じてしまった。蝶々は捕まえられたせいで、前より上手く飛べなくなっていて、私は手についた鱗粉が取れなくて。梅雨は気持ちを沈ませる天才だ。もうブルーな気持ちになってしまった。

毎日通っている仕事も、人間も、何も楽しくなくて、関わる人間のレスポンスの遅さにイライラしてもっと早く送ってくんない?なんて思ったり。少しずつ未来は明るい方に変えようとしているのに、先を進めていなかったり。毎日進んでいたい。可愛い服きて街を歩きたい。歩いた分だけ進める道が欲しいよね。