アポ日記

感情の整理箱

引きこもり、街に出る。

家から一歩も出ない毎日を過ごしていたから、久しぶりに遠出するだけでも息切れする。仕事先と家の往復は、何度も繰り返していると心地よくて、毎日と調和する。今日は、予定調和を壊して、少しばかり遠くの街に繰り出してみた。というか、お使いを頼まれたから出ただけなので、そこには自分の意思はない。でもいい機会だし乗っかってみようと思った。いつもの、から抜け出してみたかった。

服のお使いだったが、行った店舗には欲しいサイズがなくて、問い合わせることになった。そこから電車で20分くらいのショッピングモールにあるとのことで、商品を取り押さえてもらってすぐさま向かう。足はやや重たい。気分は上々。

こんなに遠くまで来たの、いつぶりだろう。景色が新鮮で、なんだか自分でない気がしてならない。違和感を覚えながらも、電車に揺られるまま、外を眺めていた。大阪ってこんな街だったかな。

駅からモールに直行する。自分の買いたい服の試着を済ませてから、取り置いてもらった服を受け取る。大したことはやっていないが、一仕事終えたような達成感が残った。

ついでに来たし、近くの美術館にでも行くか。晴れたような気分で、何をみても目新しく映るのではないかと思った。「1枚ください。」「900円です。」入場券を持って、中へ入る。展覧会のテーマは仏像で、重要文化財に指定された仏像が集結した、いわば仏像オールスターズのイベントだ。普段お目にかかれないものがわんさかいるらしい。1つ1つ丁寧にみて回ると、仏像の違いに気づく。仏様のお顔の表情やパーツが微妙に違くて、やはり人間だったんだろうなと我に帰る。神様のような概念が一人歩きして、崇め祀るようなものなのかと錯覚するけど、考えたのも作ったのも人間だ。人の形をしているのを見ると、親近感が湧いた。一応生きてたんだろうな。遠い遠い昔でも、何百年と時をかけて現在まで残っているなんて誰が予想できただろうか。作った人が1番驚いてるだろう。え?残ってるの??嘘でしょ的な。あなたが作った仏像は現世まで、そしてこれからも大切に扱われるはずですよ。

 

長い鑑賞を終えて、物産を見て回る。かわいい朝顔の懐紙が売っていたので、花火と迷ったが、購入した。ついでに割れない花瓶も買った。9月になったら、お花を買おう。

 

気づくともう夕方になっており、急いで梅田に向かう。帰り遅くなったな。久しぶりの買い物で、見るものに刺激を受けてしまって色々買ってしまった。もう来ないでしょ、を合言葉にバンバン買った。梅田に戻り、サンリオ見てパンプス見て、家に帰った。

 

電車の中で、展覧会の前に食べたトロトロしたプリンを思い出しながら、パンプスをネットで買おうと漁った。あのプリン、ファミマとはコンビニスイーツは進化してるなぁ。パンプス見るの飽きたから、飛行機のチケット眺めてたら、もう年末年始の予約が始まってた。嬉しい。ウキウキしてたら、最寄りに着いた。

 

あんまり家から出ないけど、いざ出て見ると、思いがけない刺激を受けて自分の中の遊び心が活性化した。これは粋だなと思えるものに出会えることが、外に出ることの特権だなぁ。引きこもりは、引きこもりながら内なる刺激があるんだけどね。しょうもないこと考えてもオッケーだもんね。

明日こそは、文の仕事しよう。書くことから随分逃げてた。なんでだろう。自分にとって、書くことのハードルが上がりすぎていたのかもしれないな。思い固まってから書こうなんて、一生固まらないしさっさと講評もらってボコボコにされた方がよっぽどマシ。顔面あざだらけで鼻血が出てたとしても、これからもよろしく頼みます。無視するなよ。