アポ日記

感情の整理箱

当たり障りのない会話

小さな石ころに気づかずに踏んで転ぶ。転んだことを後悔しても後悔しきれなくて、痛みだけが身体中を駆け巡る。指先まで痺れる。痛いって素直に言えたらいいのに。体の中から外に出ることができない。この痛みも辛さも全部肉に吸収されていくのがわかる。痛みが引くのをただひたすら待つ。いつになるのかな。

内定をもらいにモノレールを乗る。あんまり乗ることのないモノレール。高いところから見える景色は眺めが良かった。思ったよりも高くて遠くまで見えた。こんなに山って木がたくさんあったっけ?あれ、こんなに住宅あったっけ?川もそんなに遠くまで伸びてないんだな。あの階段、傾斜がすごくて息が上がるんだよなぁ。ショッピングモールが見えた。もうすぐ着く。特に用もない街。待ち合わせるためだけの駅前。見たいものもそんなになかった。すぐに合流して、喫茶店に入る。他愛もない話をした。相手に失礼のないように、時に踏み込んで突っ込んでみたり、触れていいのかよくないのかわからないラインからはみ出さないように、会話する。世間話とも言い難い、なんとも言えない緊張感。時間が過ぎるのは早かった。話すべきことは話して、別れを告げた。バイバイ。もう会うことはないんだろうけど。私だけそんなことを考えてたら、ちょっぴり寂しくなった。あぁ、きっとそうだろう。ダメなんだ。いい顔してさ、胸の内は反対のことでいっぱいになってて、自分で処理して終わる。何事もなかったかのように過ぎ去るんだ。そんなこと人生の中で何回もあったはずなのに、見過ごすことができなくなってきている。7月の終わり。風がなくなって、暑くなってきたね。君も暑くて溶けそうだ。一緒に溶けてみる?ドロドロに、跡形もなく、誰にも見つからないように、ひっそりと。ベトベトで手について取れなくなりそうだね。駅前の歩道橋の上、雲ひとつない空が透き通るくらい青かった。お昼前のショッピングモール。きっと買い物途中のお母さんやお友達とランチする予定のおばさんたちが、楽しんでいる。働いている人を横目に買い物しようかと思ったけど、働いてもいないのに、楽しむ権利なんてないって耳元で囁かれた気がした。周りには誰もいなかった。資本主義を恨みながら、まっすぐ家に帰ることにした。だって、働いてないから。君は国に税金を払っているのかね?

きた道と同じルートで帰った。やっぱりモノレールは高かった。緑が多くて、こんなにあったのっておもわず言いたくなる。こんなにも自然と一緒に暮らしてるのか。低いところではわからない世界が広がってた。家に帰って、ジャガイモを食べる。じゃがバターとして食べた。熱くて、夏には向かないな。でも美味しいのは間違いない。

たまに食べるじゃがバターみたいな、幸せを密かに作れるなら、この世界をもっと愛せるんだろうか。

あの後、昼寝して、本買って、シフト書いて、お弁当もらって、食べて、テレビ見て、本読んで、書いて、ねた。おやすみ1日。